「現預金はどのくらい保有すべきか!?」
「銀行融資は受けるべきか!?」
いつの世でも話題に出てくる問題です。
私がおススメするのは手元の資金をできるだけ多く持つこと。
お金は会社の生命線です。
お金が無くなれば、会社を経営することができなくなります。
そのため、銀行融資を上手く活用することが非常に重要になるのです。
「融資=借金」と考えるので、あまり良いイメージを持たない方もいらっしゃいます。
ですが、事業をおこなううえでは、必要事項と考えておくべきでしょう。
今回は「現預金はどのくらい保有するのが正解!?」というお話です。
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現預金は多いに越したことはない
冒頭でも述べましたが、現預金は多く保有することに越したことはありません。
現預金が多いほど経営は楽になりますので。
逆に資金不足に陥れば、経営に集中することができなくなりマイナスの影響しかありません。
「じゃあ、どのくらい保有すればいいの!?」となりますよね。
あえて目安をいうのであれば「月商の6か月分」を保有することを意識しましょう。
(月商は年商を12で割った数字になります。)
ネットなどで調べてみると「月商2~3か月分」と書かれていることが多いです。
では、なぜ「月商の6か月分」なのでしょうか!?
まず、「月商1か月分」の現預金の保有から考えてみましょう。
「月商1か月分」の現預金では、支出が多くなればすぐに資金不足に陥ります。
早めの対応が必要です。
次に「月商2~3か月分」の現預金の保有。
「月商2~3か月分」の現預金を保有していれば、資金的に余裕はできるでしょう。
ですが、安全とは言えません。
なぜなら、有事の際の対応が難しくなるからです。
記憶に新しいのは新型コロナの影響です。
多くの会社が影響を受け、融資の申し込み件数が増加しました。
全国信用保証協会連合会の信用保証実績の推移を確認すると明らかです。
新型コロナの影響を大きく受けた令和2年度の保証承諾金額が前年度の4倍近くになっています。
それだけお金が必要になった会社が多かったということになります。
ですが、融資は申し込んでからすぐに入金されるわけではありません。
必要な時期に必要な分だけの現預金を保有できない可能性は大いにあるのです。
そういったことを踏まえて「月商6か月分」の現預金を保有することを目標にすることをおススメしているのです。
無借金は正義なのか!?
そうなってくると問題になるのが「借金=悪」と考えてしまうことです。
もちろん、消費者金融などのノンバンクから借りることはおススメしません。
というより借りるべきではないでしょう。
利率が怖ろしいほど高かったりと、逆に資金繰りに悪影響を与えてしまいます。
(ファクタリングや手形の割引も多くの手数料がかかるのでおススメできません。)
ですが、銀行からの融資は積極的に検討することをおススメします。
「無借金経営をすれば返済の必要がないから安心。」と考えるのは時期尚早かなと。
現預金100万円と借金0円の会社と現預金1000万円と借金900万円の会社では、どちらが安全に会社を経営することができるでしょうか?
ましてや、先ほど述べたように新型コロナのような有事の際にはどうでしょうか?
現預金1000万円持っている会社の方が、体力的にも有利と考えられるでしょう。
次に問題になってくるのが「利息」です。
「借金をすると余分な利息を払わないといけない」と考える方が多いでしょう。
もちろん、融資を受ければ利息の支払いが発生します。
ですが、利息が損益に与える影響は僅かと言っていいでしょう。
むしろ保険と割り切ることも必要かなと。
何より無借金経営の1番怖いのは、銀行との関係性を築けていないことにあります。
銀行は一見のお客様を警戒する傾向があります。
お金を貸す立場からすれば当たり前のことと言えるでしょう。
財務状況が分からない会社に「お金を貸してほしい」と突然言われても身構えてしまいます。
そのため、日頃から銀行との関係性を構築することが必要となってきます。
そして、会社の業績がいいときにこそ、融資を受けることを検討することが大切になります。
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まとめ
今回は「現預金はどのくらい保有するのが正解!?」というお話でした。
現預金は「月商6か月分」を保有することを目標にしましょう。
ネットなどでは「月商2~3か月分」と書いていることが多いですが、
有事の際に対応できない可能性があります。
多めに保有することを意識することが大切なのです。
また、手元の現預金を増やすためにも、融資の活用を検討しましょう。
業績が良いときこそ、融資は受けやすくなります。
機会を見逃さないことも重要です。
また、銀行との関係性を構築しておくと、会社経営が有利になります。
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