定期積金をご存じでしょうか?
定期預金と名前が似ていますが、全く別物です。
定期積金に力を入れているのは信用金庫や信用組合が多いです。
毎月の掛金を定めて、集金または口座振替という形で積み立てがされていきます。
この定期積金、銀行に言われるがままに作成していませんか?
「何か良く分からないけど契約した。」とならないにようにしておきたいものです。
今回は「銀行との付き合い方~定期積金は保全の手段!?~」というお話です。
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定期積金をなぜ作る!?
上述したように定期積金に積極的に力を入れているのが信用金庫・信用組合です。
なぜ定期積金を勧めてくるのでしょうか?
1つ目の理由が関係性の構築があると言えます。
定期積金を作れば、毎月の集金が発生します。
つまり、会社に伺って会社の社長と話す機会を作るきっかけになるのです。
話す機会ができれば、会社の経営状態などをタイムリーに把握することができます。
これは大きなメリットといえるでしょう。
ですが、毎月訪問にはそれなりの労力がかかります。
人件費が増加し効率が悪いため、銀行では縮小・廃止の動きが強まったのです。
ただ、定期積金にはメリットもあるため、地方の信用金庫や信用組合では特に重要視されています。
毎月訪問をすれば信頼性が上がり、新たな商品が売れる可能性もあるためです。
このような目的の場合、少額の掛金で銀行と関係性を構築しておくのは、会社にとっても大きなメリットといえるでしょう。
業績が良ければ、融資の提案が来る可能性もあります。
保全になれば資金繰りに影響が!?
2つ目の理由として考えられるのが、銀行の保全です。
定期積金は満期まで掛金を積み立て、満期が到来すれば払い戻しが可能になります。
また、給付補填金も同時に入ってきます。
ですが、保全のために積み立てがおこなわれている場合、解約をしようとすると、
銀行から抵抗される可能性があります。
そのため、面倒だから放置しているというケースも珍しくありません。
特に定期積金の提案が多いのは、融資を受けるタイミング。
融資を受けるから、仕方なく定期積金を作ったというケースです。
この時点で掛金を多くしてしまうと毎月の返済にプラスして、掛金の支払いもしなくてはいけなくなります。
そうなれば、なんのために融資を受けたのか分からなくなります。
そして注意すべきなのは、払い戻しのタイミングです。
この払い戻しのタイミングで、定期預金に振り替えることを提案される場合があるのです。
定期預金は自由に引き出しが難しいため、会社が借入の返済ができなくなれば、
残債を定期預金と相殺するといった、保全の手段として使われる可能性があります。
定期積金は、満期が到来して払い戻しがおこなわれれる場合には、普通預金や当座預金に入金することを心掛けましょう。
何のために定期積金を作るのか?必要があるのか?をしっかりと検討したうえで、作成することが必要になります。
言われるがままに作成してしまうと、資金繰りに大きな影響を与える可能性も出できます。
まとめ
今回は「銀行との付き合い方~定期積金は保全の手段!?~」というお話でした。
定期積金は定期預金と名前が似ていますが、まったく違うものです。
信用金庫や信用組合は定期積金を重要視する傾向があります。
定期積金を作ることで、毎月担当者と会う機会を作ることもできるでしょう。
払い戻しのタイミングには注意しましょう。
勧められるがまま、定期預金に預け入れることだけは避けたいものです。
作成する場合には、資金繰りに影響が出ない程度にしておきましょう。
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