試算表も銀行融資に必要な資料、毎月の数字を正確に!

銀行融資を受ける際に、1番重要なのは「決算書」でしょう。
決算書は会社の過去の実績です。

決算書の数字が悪ければ、
銀行融資も受けづらくなります。

それに比べると試算表は、決算書より信頼度が下がります。
試算表は、会社の期の途中経過を示す資料で、期中の変更も考えられるからです。

ですが、この試算表、期の途中で銀行融資を受けようとするならば、
必要な資料になります。
そして、この資料を正確に作ることが、会社の信頼度を上げることにもなるのです。

今回は「試算表も銀行融資に必要な資料、毎月の数字を正確に!」というお話です。

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試算表は定期的に提出する

冒頭で説明した通り、試算表は決算書に比べると、
信用度が下がります。

ですが、この資料を正確に作り、定期的に銀行に報告することで以下のようなメリットがあります。

  • 定期的な財務状況の開示で、業績をアピール
  • しっかりとした管理体制があることをアピールして信頼度を上げる

定期的な財務状況の開示で、業績をアピール

試算表は会社のタイムリーな経営成績を表したもの。
定期的に銀行に報告をすることで、会社の状況を伝えることができます。

特に、単月で黒字、累計でも黒字の場合は、
銀行融資を受けようとする場合には、アピール材料になるでしょう。

しっかりとした管理体制があることをアピールして信頼度を上げる

定期的に試算表を提出することで、
「しっかりと経理をしている会社」という印象を与えることができるのです。

報告に行く際に、前月の数字がしっかりと作成されていれば、
銀行からの印象は良くなるでしょう。

試算表を作成する際のポイント

試算表を作成する際には次のことを意識しましょう。

  • 前月の試算表を翌月の10日までに作成
  • 正確な数字を作る

前月の試算表を翌月の10日までに作成

銀行にせっかく報告に行っても、2か月前の試算表では印象が良くありません。
やはり、毎月タイムリーに作成していることが大切になるのです。

その目安として、前月の試算表を翌月の10日までに作成すること。

自社の経営管理をするという意味でも、翌月の10日までに作成して、
確認をしたいものです。
遅すぎる試算表は、会社の意思決定をするうえでも、
意味がありません。

正確な数字を作る

もう1つのポイントは正確な数字を作ることです。
中小企業で意外と多いのが、期中は現金主義で処理をして、
決算で発生主義にするというものです。

そのため、期首の売掛金や買掛金の残高が期末まで動いていない状態になります。

これでは、期中の正確な会社の業績を把握することができません。
正確な運転資金を確認するうえでも、マイナスとなってしまいます。

また、正確な運転資金を把握するためにも、棚卸は忘れずにやりましょう。
実地棚卸が難しければ、帳簿棚卸を検討しましょう。

その他にも、減価償却費や前払費用などは一括で計上するのではなく、
毎月ならすことを意識することが大切です。

経理を効率化する

とは言っても経理は時間が掛かります。
効率化することを心掛けましょう。

  • 現金取引を減らす
  • ネットバンキングを使う
  • データでの取引を意識する

これらを意識すると経理がかなり楽になります。

現金取引を減らす

現金取引を減らすだけでも、かなり便利になります。
現金でのやり取りは、手間がかかることのオンパレード。
できるだけ減らすことを意識しましょう。

ネットバンキングを使う

ネットバンキングを使えば、データとして記録が残ります。
そのため、その後の経理処理が楽になるのです。

通帳を使っていると、タイムリーに確認できないですし、
それを会計ソフトに入力するという手間も出てきます。

データでの取引を意識する

上記2つに関連しますが、経理をするうえで「データでのやり取りができないか?」ということを第一に考えましょう。
紙をスキャンしてデータ化するのではなく、
最初からデータとして取引することを意識するのです。

請求書1つにしても「メールでもらえますか?」と取引先に提案してみることも検討してみましょう。
意外と喜ばれるかもしれません。
この考え方を持つと、経理が大きく効率化されます。

ご自身で「経理ができるようになりたい!」という方は、クラウド会計コンサルティングをおススメしています。

まとめ

今回は「試算表も銀行融資に必要な資料、毎月の数字を正確に!」というお話でした。

正確な試算表を作成し、銀行に定期的に報告をすることで、
銀行からの信頼度を上げることを意識しましょう。

また、経理は手間が掛かることが多いです。
効率化を意識しましょう。

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この記事を書いた人

銀行融資支援に強い地方在住税理士

「お金の管理で自分(自社)を守る」
経理・税務だけでなく銀行融資支援や経理業務の効率化に強い税理士。

一般企業で経理職に4年、税理士法人で6年勤務した後、2024年10月1日独立開業。

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