日本政策金融公庫の創業融資を受ける際に作成するのが「創業計画書」です。
創業計画書の中でも重要になってくる「経営者の略歴等」の欄。
この欄には、文字通り経営者のこれまでの職歴などの経歴を記載していきます。
では、なぜこのような経歴が重要になってくるのでしょうか?
- 創業時の実績
- 計画性
- 経営者の信用情報
これら3つが影響してくるからです。
今回は「創業融資を受ける際に、経歴が重要な理由」というお話です。
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創業時の実績
創業時は、もちろん経営者としての実績が無い状態です。
創業融資を受ける際は、その状態から金融機関に「お金を貸してほしい」と申し込みをするのです。
金融機関の立場からすると、実績が無ければお金を貸すことには慎重になります。
そこで重要になってくるのが、今までの経歴になります。
これからやろうとしている事業に関連する経歴がある方が、事業として成功する確率が高くなるのは当たり前のことです。
そのため、創業計画書に記載する内容には、事業に関連する内容を積極的に記載するようにしましょう。
例として飲食店を始める場合を考えてみましょう。
飲食店の場合、「飲食店で働いていたという経験」や「資格」の他にも、「店長としての経験」や「有名店での経験」もアピールポイントになります。
また、社内で表彰をされたというようなことも十分アピール可能な事項となります。
逆に、飲食店未経験で飲食店の開業を試みようとする場合は、ハードルがかなり高くなるでしょう。
こういった場合でも、できるだけ事業に活かせそうなポイントを見つけることが大切です。
ですが、事業に活かせそうなポイントを見つけることよりも、計画的に行動をして、
充実した経歴を作ることが重要です。
計画性
経歴を作るためには、それなりの時間を要します。
資格、役職、経験など、どれも簡単に手に入るものではありません。
それゆえに計画的に行動していることが重要になってきます。
計画的に行動をしていることで、金融機関からの信頼に繋がるのです。
逆に、何も経歴が無いのに、創業融資を受けようと考えている方は、
計画性を疑われてしまう可能性も出てきます。
創業をするための「思い」は重要ですが、それまで何をしてきたかという「実績」がより重視されるのです。
そのため、長い目で見た創業を意識しましょう。
以前、自己資金の記事を書きましたが、創業をするまでの計画をしっかりと立てることが大切です。
自己資金をコツコツと貯めつつ、事業に必要な経歴を作っていくことが、
創業融資を受けることができる可能性を大きく上げてくれます。
経営者の信用情報
経歴に関連したことで言うと、経営者の個人信用情報も融資に影響を与えます。
消費者金融からの借入や返済の遅延などがあると大きなマイナスポイントになるのです。
「融資をしても、違うことに使われるのでは?」
「消費癖があるのでは?」
といった疑いを持たれる可能性があります。
消費者金融からの借入などがある場合、可能であれば創業融資の申し込みをする前に返済しておきましょう。
また、以下3つの個人信用情報を確認してみることをおススメします。
まとめ
今回は「創業融資を受ける際に、経歴が重要な理由」というお話でした。
創業融資は、事業を始めるうえでの資金繰りに大きな影響を与えます。
それゆえ、融資を受けることができる可能性を少しでも上げておきましょう。
経営者の経歴は非常に重要です。
創業計画書の「経営者の略歴等」に記載する必要があります。
- 創業時の実績
- 計画性
- 経営者の信用情報
上記3つを意識して、経歴をアピールできるようにしておきましょう。
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