資金繰り予定表ってどうやって作るの!?

銀行融資の際、必要になってくる資料として以下があります。

  • 決算書
  • 試算表
  • 資金繰り予定表
  • 借入金一覧表

上記の資料は必要最低限の資料です。
銀行から依頼がなくても、こちらから積極的に提出をしたいものです。

その中で資金繰り予定表は、お金の流れを数字で具体的に示す資料です。
将来的なお金の流れをいくら口頭で説明しても、納得させるのは難しいでしょう。

これを補完する資料として資金繰り予定表を作成する必要があるのです。
将来のお金の流れを、この資料を基に話をすることで、
より具体的に説明することができるでしょう。

今回は「資金繰り予定表ってどうやって作るの!?」というお話です。

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目次

資金繰り予定表の作成ポイント

まず、資金繰り予定表を作成するためのポイントを押さえましょう。
資金繰り予定表を作成するうえでのポイントは以下です。

  • 予定だけで作成しない
  • 12か月分作成する
  • 年間経常収支のプラスを前提とする

予定だけで作成しない

資金繰り予定表を作成する際の1つ目のポイントは、「予定だけで作成しない」ということです。
必ず「実績+予定」で作成するようにしましょう。

「将来のお金の動きを見たいなら、予定だけいいのでは!?」と思われるかもしれません。
ですが、その予定のお金の動きの信憑性を持たせるために、必要になってくるのが実績なのです。

直近数か月分のお金の流れの実績を予定と一緒に載せることで、これまでお金の流れとの繋がりが分かりやすく、
より信頼できる資料になるのです。

12か月分作成する

資金繰り予定表の作成を依頼される場合、10か月分の場合もあれば、
12か月分の場合があったりと、決まりがあるわけではありません。

そのため、「何か月分作ればいいの!?」という質問をよくいただきます。
私がおススメするのは実績3か月+予定9か月の計12か月分です。

12か月分を作成することで、年間の納税額や返済額を確認することができます。

また、季節が1周するため、「季節変動によって、お金の動きにどれくらいの影響が出るのか?」を確認することもできます。

年間経常収支のプラスを前提とする

資金繰り予定表は大きく分けて3つの収支に分類されます。

  • 経常収支
  • 設備収支
  • 財務収支

経常収支は、本業での動きを表す場所です。
(売上の入金、仕入の支払など)

設備収支は、設備投資をする際や設備の売却をした場合に使用する場所になります。
(設備とは、車や建物などの会計処理をするうえで資産計上されるものをイメージすれば良いでしょう。)

財務収支は、借入の入金や返済を記載する項目です。

この中の経常収支は、会社を経営するうえでの重要場所です。
ここがプラスになっていなければ、そもそも融資を受けること自体が難しくなるといっても過言ではありません。
「本業でお金がプラスにならないのに、どうやって借入を返済するの?」という話になりますので…。

資金繰り予定表の作成手順

ここでは資金繰り予定表の作成手順を確認していきましょう。
順序としては「実績の作成」→「財務収支の作成」→「設備収支の作成」→「経常収支の作成」です。

「実績の作成」

資金繰り表の実績の部分は、会計ソフトのデータを上手く利用しましょう。
私が3か月分の実績を作成する場合には以下の手順で作成します。

  • 仕訳帳をCSVとしてエクスポート
  • 諸口の処理
  • ピボットテーブルで集計
  • XLOOKUPで資金繰り表と連動

この方法を利用すれば、今後の資金繰り表の作成も楽になります。

注意点として、月初残高が会計上の現預金残高と一致することの確認を忘れないようにしましょう。

「財務収支の作成」

いよいよ予定部分の作成です。
私の場合は、財務収支から作成していきます。

上述したように財務収支は借入の入金と返済を記載する場所です。
元金の返済は、金額が一定なので予定を作るうえで非常に簡単です。
そのため、先に数字を固めてしまうのです。

注意点として、借入の計画もしっかりと記載するようにしましょう。
もちろん、借入入金後の返済金額の変更も考慮が必要です。

「設備収支の作成」

設備収支の予定があれば記載をしましょう。
設備の購入や売却予定があれば漏れの無いように注意が必要です。

「経常収支の作成」

最後にメインとなる本業のお金の流れを記載していきます。
経常収入の欄には、売上の入金などの記載が必要です。

ここで問題になるのが売上が掛売上の場合です。
この場合には入金サイトを調べる必要があります。
取引先ごとに入金サイトを確認するようにしましょう。

支払の方も同様に支払サイトを確認して作成をしましょう。
支払の場合は、税金の支払予定額も漏れなく記載が必要です。

その他にも、借入後の利息の金額の変更を忘れないことが大切です。

ちょっと面倒ですが正確な資金繰り表を作成しなければ意味がありません。
銀行にも整合性がないと判断されれば信頼を失います。

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まとめ

今回は「資金繰り予定表ってどうやって作るの!?」というお話でした。
資金繰り予定表は、銀行融資の際に重要となる資料です。

作成のポイントと作成手順をしっかりと理解しましょう。
資金繰り予定表は難しく見えますが、単純に考えれば「お金の流れ」を示した表です。
ポイントを押さえれば作成も容易になりますし、今後の会社の経営にも役立ちます。

作成が難しい場合は、専門家に相談するのもおススメです。

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