会社の所在地の制度融資を確認してみる

制度融資をご存知でしょうか？

制度融資は、地方自治体、金融機関と信用保証協会が連携しておこなっている融資制度です。

各地方自治体ごとに内容が異なるので、確認することが必要になります。
対象になりそうなものがないか確認してみましょう。

また、制度融資にもメリットとデメリットが存在します。

しっかりと理解をしたうえで、活用することが大切です。
勧められるがままにならず、ご自身でも確認してみるようにしましょう。

今回は「会社の所在地の制度融資を確認してみる」というお話です。

制度融資とは！？

制度融資とは、各地方自治体、金融機関と信用保証協会が連携して実施する融資のことをいいます。
そのため、各地方自治体で実施している内容が異なります。

例えば、大分県の制度融資を見てみると、

• 中小企業振興資金
• 中小企業活性化資金
• 中小企業経営改善資金
• 事業リスタート支援資金
• 経営改善借換資金
• 定時返済不要短期資金
• チャレンジ中小企業応援資金
• 事業承継資金
• 事業継続力強化資金
• おんせん県魅力アップサポート資金
• 創業支援資金
• 災害復旧資金
• 小口零細企業資金
• やさしさライフビジネス支援資金
• 金融機関提案型資金など

また、大分市で見てみると、

• 開業資金
• 小規模企業者事業資金
• 災害対応資金
• 中小企業者事業資金
• 新分野チャレンジ資金
• 経営安定化資金
• 環境保全資金
• 夏季特別資金
• 年末特別資金

があります。

制度融資の目的は、金融機関からの金融の補完であり、
中小企業や小規模事業者の資金調達の円滑化をサポートしています。

制度融資の仕組みとしては、地方自治体が金融機関に資金を預託します。
その預託された資金を利用して、金融機関が融資をするという仕組みになっています。

制度融資の中には、低い金利での融資、利子補給を受けることができる融資などがあるので、
確認してみることをおススメします。

「●●県　制度融資」や「●●市　制度融資」というふうに検索をすると、情報を確認することができるでしょう。

気になるものがあれば、金融機関に相談してみると良いでしょう。

制度融資のメリットとデメリット

制度融資にはメリットもありますが、デメリットもあります。

メリット

審査の難易度が下がる
制度融資は、プロパー融資を受けるよりは難易度が下がります。
金融機関としても、信用保証協会の保証が付いているので、
融資はしやすくなります。

これは大きなメリットと言えます。
会社を守るためにも、こういった制度があることを知っているだけで、
選択肢が増えます。

金利が低い
金利も比較的低いです。
制度融資によっては、利子補給や利息の補助を受けることができることも魅力と言えます。

デメリット

実行までの期間が長い
通常の保証付融資であれば、通常1～2か月程度要しますが、
制度融資になると、通常2～3か月程度必要となります。

プロパー融資であれば金融機関単体で、
保証付融資であれば金融機関と信用保証協会が審査します。

ですが、制度融資になると更に、地方自治体も審査をすることになるので、
その分の時間を要するのです。

保証料の支払い
保証付融資と同様、信用保証協会に対して保証料を支払う必要があります。

融資限度額がある
制度融資には、各融資ごとに融資限度額が設けられています。
それ以上の資金が必要になる場合は、他の方法も併せて検討する必要がでてきます。

対象が限定される
融資対象者の要件に該当しなければ融資をうけることができません。
①事業規模
②事業実績
③業種・資金使途
を確認する必要があります。

信用保証協会の保証対象業種であることが前提となります。

まとめ

今回は「会社の所在地の制度融資を確認してみる」というお話でした。
制度融資は、地方自治体、金融機関と信用保証協会が連携しておこなっている融資になります。

そのため、各地方自治体で制度融資の内容が異なります。

また、制度融資を利用する場合には、しっかりとメリットとデメリットを把握しておく必要があります。

メリット
①審査の難易度が下がる
②金利が低い

デメリット
①実行までの期間が長い
②保証料の支払い
③融資限度額がある
④対象が限定される

資金調達の手段として、選択肢は多く持っている方が安心です。
まずは、WEBサイトで会社の所在地にどんな制度融資があるか確認してみましょう。