銀行に現金残高の信憑性を疑われないように気を付けよう。

日々の経理で現金残高をどのように管理していますか?
現金残高の管理がずさんになると帳簿の数字がビックリする金額になります。
そういった問題を解決するためにも日常的な管理が大事になります。
また、出来るだけキャッシュレスな取引をすることを意識しましょう。

今回は「現金残高の信憑性を疑われないように気を付けよう」というお話です。

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手元にあるお金の管理

融資の申し込みや融資を受けていると、銀行に決算書を提出する機会があります。
この提出する決算書は非常に重要で、今後の融資にも大きな影響を与えます。

この決算書の数字のうち、現預金は重要なチェックポイントになります。
現預金の保有割合、借入金とのバランスなど。

預金は、銀行の口座で管理されているので問題ないでしょう。
問題になってくるのは「現金勘定」です。

ここの数字があまりにも現実的でない数字になっていると、「本当にこれだけの金額があるのか?」と感じるのです。
特に100万円以上の現金残高が残っている場合は、なぜ多額の金額を手元においているのか説明をするべきでしょう。
現金商売で、期末に大きな現金での売上ができたなど。

通常、手元に100万円以上の現金を持っていることは珍しいです。
防犯的にも人間の心理として、大きな金額を手元に置くことは避けようとするでしょう。

そうなると粉飾決算をしているのでは?と疑われる可能性も出てくるのです。
「現金/売上」という売上を多めに計上しているため、その分のしわ寄せが現金勘定に出ていると考えられるからです。
粉飾決算をしていれば大問題です。

融資を受けていれば、一括返済を求められる可能性出てきます。
今後の融資を受けることも難しくなるでしょう。

あらぬ疑いをかけられないようにするためにも、日々の現金の管理が必要になってきます。
そして、現金残高が多くなった理由がある場合は、しっかりとした理由を説明をすることを心掛けましょう。

現金管理は非常に大変

そもそも現金管理は非常に大変です。
通常、手元の現金を管理する場合に現金出納帳を作成します。

現金出納帳とは上の画像のような表をいいます。
これに毎日の現金の入出金を記録していくのです。
そして、残高と手元の現金残高が合っているかを日々確認していきます。

さらに現金取引が多い場合、領収書の管理も必要になってきます。
現金でやるとシンプルで分かりやすいと考える経営者の方は多いですが、意外と経理処理が煩雑になるのです。

これを避けるためにも、キャッシュレスでの取引を推奨しています。

  • クレジットカード
  • インターネットバンキング
  • QRコード決済など

様々な方法があります。

キャッシュレス決済は、数年前から大きく浸透しました。
この方法を使うことで、全ての取引がデータで管理することができます。

最近では、クラウド会計も主流になってきたので、インターネットバンキングの口座やクレジットカードを会計ソフトと連動することができます。
そうなると経理処理が圧倒的に楽になり、かつ非常に素早く経営状況を把握できます。

現金取引を減らし、キャッシュレスでの取引を増やすことで大きなメリットを得ることができるのです。

まとめ

今回は「銀行に現金残高の信憑性を疑われないように気を付けよう」というお話でした。
手元現金の日々の管理は非常に重要です。

決算書の現金残高が多くなっている場合は、必ずそうなった理由を説明しましょう。
なにより現金取引を減らして、キャッシュレスな取引をすることで根本的な原因を解決していきましょう。

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