売上高は会社経営をするうえで必要不可欠です。
(大なり小なりはありますが…。)
売上高といっても業種によって様々です。
この売上高ですが、銀行融資にどういった影響を与えるのでしょうか!?
銀行融資というと利益にフォーカスされそうなイメージがあります。
ですが、この売上高も銀行融資において大きなポイントになります。
しっかりと確認すべきポイントを押さえておきましょう。
今回は「銀行はこう見ている!?【売上高の場合】」というお話です。
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売上高のポイント
銀行融資を受ける場合に提出するのが決算書です。
決算書は会社の実績を表すもの。
銀行融資では非常に重要になります。
売上高で確認すべきポイントは以下です。
- 年商規模
- 売上高営業利益率
- 売上高経常利益率
- 売上高推移
- 借入金月商倍率
年商規模
年商規模は、銀行を選定する際に重要なポイントになります。
会社の規模に見合った銀行と付き合わなければ、今後の銀行融資にも大きな影響を与えます。
年商が少ないのにメガバンクと取引をしてもメリットがありません。
メガバンク→年商10億円以上
地方銀行→年商1億円以上
信用金庫・信用組合→年商1億円未満
日本政策金融公庫→年商規模に関係なく取引をする
というイメージです。
自社が現在どのステージにいるのかをしっかりと把握しておきましょう。
売上高営業利益率
売上高営業利益率は「営業利益」÷「売上高」で計算されます。
売上高に占める営業利益の割合を算出します。
売上高が増加していても、利益率が下がっているということはあります。
また、業界の水準と比べて利益率がどうなのか?も確認すべきポイントです。
日本政策金融公庫の小企業の経営指標調査などを参考にされると良いでしょう。
売上高経常利益率
売上高経常利益率は「経常利益」÷「売上高」で計算されます。
売上高に占める経常利益の割合を算出します。
この指標も「売上高営業利益率」と同様、確認するようにしましょう。
売上高推移
売上高推移を確認することで、過去の実績と比較することができます。
売上高を比較する際には、グラフで可視化することをおススメします。
その際に、「売上高営業利益率」と「売上高経常利益率」を付け加えてみると、
まとめて確認することができます。
複合グラフを活用すれば分かりやすくなります。
借入金月商倍率
借入金月商倍率は、平均月商(年商÷12)に対する借入金の占める割合を示す指標です。
「借入金」÷「平均月商」で算出されます。
一般的に3倍以内が安全、6倍以上になると危険という認識です。
粉飾決算を疑われないために
売上高に関連するポイントとして粉飾決算があります。
銀行融資を受けようとする場合、売上高を過大に計上していることが多いでしょう。
そのため、上述した売上高と利益率の割合の確認はもちろんですが、
売掛金で毎期、残高が残っているものがないか?を確認されます。
ここで確認されるのが勘定科目内訳書です。
勘定科目内訳書の「その他」の金額があまりにも大きいと、
「何か隠す必要があるものがあるのでは!?」と疑われる可能性が出てきます。
粉飾決算は違法行為なので、完全にNG行為です。
粉飾決算をすることで会社の信用が失墜することはもちろんですが、
新規融資を受けられないなど、多くのデメリットがあります。
絶対にやってはいけません。
また、粉飾決算をしていないのに、そのように見られてしまうことも、
できるだけ避けたいところです。
勘定科目内訳書は50万円以上のものは個別に記載する必要がありますが、50万円未満のものはまとめて記載することができます。
50万円以上のものはしっかりと個別に記載することを心掛けましょう。
しっかりとルールに則って、正確かつ詳細に作ることが大切です。
個別コンサルティングでは、銀行融資の相談や銀行融資に必要な資料作成のサポートを全国オンラインで対応しています。
まとめ
今回は「銀行はこうみている!?【売上高の場合】」というお話でした。
会社にとって売上高は非常に重要です。
以下のポイントを押さえましょう。
- 年商規模
- 売上高営業利益率
- 売上高経常利益率
- 売上高推移
- 借入金月商倍率
Excelのグラフで可視化すると、分かりやすくなるのでおススメです。
また、銀行から粉飾決算を疑われないようにするためにも、
勘定科目内訳書を詳細に作ることを心掛けましょう。
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