正しい損益を計算するためには、前受金・前払費用の管理は必須です。
前受金は、売上金を先にいただいているケース。
前払費用は、商品やサービスの提供を受けていないけれど、支払を先にしているケースです。
これらを正しく管理しなければ、正確な損益が出ません。
今回は「freeeでの前受金・前払費用の効率的な処理方法」について書いていきます。
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前受金・前払費用とは!?
「前受金」とは、前もって入金された売上金のことです。
前受金は、商品やサービスの提供が完了した時点で売上として計上されます。
そのため、前受金を受け取った時点では売上にはならず、経理をするときは負債の項目として処理されます。
例を見ながら確認してみましょう。
①11月に前受金10万円の入金
仕訳をすると以下のようになります。
現預金 100,000 / 前受金 100,000
②12月に商品の納品
仕訳をすると以下のようになります。
前受金 100,000 / 売上 100,000
次に前払費用です。
「前払費用」とは、継続的なサービスの提供を受けるために支払った費用で、まだサービスが提供されていない部分について計上する勘定科目になります。
代表例は「保険料」です。
①11月に保険料1年分(12月~11月)120,000円の支払
仕訳をすると以下のようになります。
前払費用 120,000 / 現預金 120,000
②毎月の仕訳(12月~11月)
仕訳をすると以下のようになります。
保険料 10,000 / 前払費用 10,000
ただ、これら前受金・前払費用をその都度処理するのは大変ですし、忘れる可能性もあります。
そこで利用したいのfreeeの「更新」機能です。
freeeの「+更新」機能
freeeには前受金や前払費用の仕訳をすると、「+更新」という機能を使うことができるようになります。
この機能を使うことで、処理忘れを防ぐことができます。
上の画像の「+更新」をクリックします。
「更新日」→「勘定科目」→「金額」を入力して、保存をすれば、
「仕訳形式プレビュー」に表示されている仕訳が完成します。
前受金や前払費用が発生した場合に、事前に処理をしておけば、
処理を忘れることがないので、おススメです。
アプリを使う方法
もう1つがアプリを使う方法です。
「会計連携機能」→「freeeアプリストア」をクリックすると、
別ウィンドウで「freeeアプリストア」が開きます。
検索ボックスに「前受金」や「前払費用」と入力して検索をすると…
上のアプリが表示されるので、「アプリを利用する」をクリックして、
利用してみましょう。
今回は前払費用の仕訳をすでに入力している状態から始めるので、「取引一覧」から仕訳を探します。
「勘定科目」の欄に前払費用と入力し「取引を検索」をクリック。
該当する仕訳が見つかったら、その仕訳をクリックします。
「取引の詳細」画面が表示されるので「按分期間」→「按分開始月」→「振替先勘定科目」→「振替先税区分」を入力して「登録」をクリックします。
これで完了です。
取引の詳細を確認すると1年分の仕訳が入力されていることが確認できます。
このアプリを利用すると、長い期間按分をしないといけない会計処理があっても、
すぐに入力が完了します。
他の会計ソフトのように、期ごとの縛りがないため、
「「翌期更新」をしないと入力できない」といったことにもなりません。
まとめ
今回は「freeeでの前受金・前払費用の効率的な処理方法」というお話でした。
「+更新」機能は、数回で仕訳が完了する場合、
アプリの利用は、長期間に渡って按分が必要な場合と使い分けると良いかと。
損益は、融資を受ける際にも重要になってきます。
ミスをしない方法を見つけることが大切です。
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