銀行融資は実行されたら終わりではありません。
その後の行動にも注意が必要です。
予実管理や行動計画の進捗具合の定期的な報告を銀行にしておきたいものです。
それとは別に、融資実行後にしてはいけない行為についても理解しておきましょう。
気を付けなければ、その後の銀行融資にも大きな影響を与えます。
知らなかったでは済まされません。
今回は「銀行融資実行後のNG行為」というお話です。
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銀行融資実行後のNG行為
銀行融資実行後にやってはいけない行為がいくつかあります。
- 資金使途違反
- 延滞
- 他行肩代わり
- 旧債振替え
- 粉飾決算
資金使途違反
資金使途は、「運転資金」と「設備資金」の2つに大別することができます。
資金使途違反は、融資を受けるときに伝えた目的以外のことに資金を使うことを指します。
「設備資金」を「運転資金」として使用してしまうようなケースです。
資金使途違反になれば、
- 新規融資を受けられない
- 一括返済など
重い罰則がありますので、注意が必要です。
延滞
意外と安易に考えている経営者の方が多い印象です。
返済用の口座を作っていて、入金を忘れていたというパターンもあります。
延滞が続けば信用を失います。
銀行融資は、信頼関係が重要なため注意が必要です。
返済日を決める際は、注意をしておきましょう。
月の中で1番お金が減る時期に返済日を設定していると、
上記のような残高不足が発生します。
他行肩代わり
他行肩代わりは、A銀行から借りた融資をB銀行に借り換えるといったことです。
これは以前の記事にも書きました。
これはやってはいけないというよりは、しっかりとデメリットを把握したうで、
検討することが大切です。
旧債振替え
旧債振替えとは、A銀行で保証付き融資を受けて、A銀行から借りているプロパー融資を返済するという方法です。
これは信用保証協会の免責事項にも記載されており、十分注意が必要です。
ただ、旧債振替えは全てがダメというわけではないので、しっかりと確認することが大切です。
粉飾決算
粉飾決算は代表的なNG行為でしょう。
銀行に提出する場合は、数字を本来よりも良く見せているパターンが多いでしょう。
「架空の売上計上」、「棚卸資産を誤魔化す」など。
挙げればキリがありません。
粉飾決算は違法行為に当たります。
「ちょっとだったら良いだろう」と考える方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、粉飾決算をすることは大きなリスクになります。
銀行も粉飾決算がないかしっかりと確認をしています。
バレないだろうと考えることは止めましょう。
銀行融資は信頼関係が大切
銀行融資は、信用があってこそ成立するものです。
信頼関係を構築するためには、それなりの時間を要します。
- 実績を作る
- 定期的な報告
- 継続した取引
実績を作る
黒字を出すこと意識しましょう。
税金の支払いをしなければ、お金は増えません。
過度な節税をすれば、資金繰りが悪くなります。
納税資金の融資を受けることを検討する良いでしょう。
定期的な報告
四半期に1回の報告と決算後の報告を基本としましょう。
途中経過を開示することで、銀行にもタイムリーな状況を伝えることができます。
継続した取引
銀行融資のメンテナンスを心掛けましょう。
借入金の残高を減らすことで、融資が受けにくくなる可能性があります。
折り返し融資を考えることも必要です。
このように1つ1つ積み上げていくことが大切になるのです。
ですが、上述したような行為をしてしまうと、
一発で信頼関係が崩壊してしまいます。
銀行融資は、会社にとって重要な資金調達の手段です。
お金がなければ会社を継続することができません。
そのためにも、銀行融資実行後のこともしっかりと考えておくようにしましょう。
まとめ
今回は「銀行融資実行後のNG行為」というお話でした。
銀行融資は、信頼関係が非常に大切です。
融資実行後の行動で信頼関係が壊れてしまうこともあります。
- 資金使途違反
- 延滞
- 他行肩代わり
- 旧債振替え
- 粉飾決算
には、十分注意しましょう。
また、日頃から信頼関係構築のために、
- 実績を作る
- 定期的な報告
- 継続した取引
というところを意識しておきましょう。
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