資金繰り予定表は、お金の流れを把握するうえで非常に便利な資料です。
私は作ることをおススメしています。
資金繰り予定表を作る目的は様々です。
私は、以下の3つのどれかに当てはまるのであれば、資金繰り予定表を作ることを強くおススメします。
- 銀行融資を受けるため
- お金の不安を和らげるため
- 黒字倒産を防ぐため
今回は「なぜ資金繰り予定表を作るのか!?」というお話です。
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銀行融資を受けるため
まず最初に考えられるのが、銀行融資を受けるためです。
銀行融資を受ける場合、事前に準備しておきたい資料として以下があります。
- 決算書
- 試算表
- 資金繰り予定表
- 借入金一覧表
上記に追加して経営計画書があれば尚良しです。
銀行としては、融資先の将来的なお金の動きを把握したいと考えています。
資金不足になられたら、貸したお金を回収することができません。
そこで重要になるのが資金繰り予定表です。
銀行に積極的に提出して、説明ができるようにしておきましょう。
銀行は数字とその根拠を求めてきます
資金繰り予定表を作成するには、各月の損益を把握する必要もでてきます。
資料を作り込むことで、説明が可能になるでしょう。
また、数字の把握ができていれば、銀行からの信頼も獲得できます。
お金の不安を和らげるため
経営者の方で、お金の不安をされている方は多いかと思います。
月末の残高は分かっても、翌月、翌々月となると…。
最初は把握することができていたのに、
会社が大きくなるにつれて、取引先が増え、
まったく把握することができていないというパターンもあります。
そこで役に立つのが資金繰り予定表です。
資金繰り予定表は、銀行から提出を求められる場合、
10か月分(実績3か月分と予定7カ月分)や12か月分(実績3か月分と予定9か月分)を求めれることが多いです。
自主的に作成する場合には、まず12か月分を作成をしましょう。
12カ月分を作成する理由は、納税予測や季節変動まで確認できるからです。
その後は、毎月の月次が締まった段階で更新するようにすれば、
最初は少し大変ですが、後々は楽になります。
会計ソフトを導入している会社は多いと思います。
会計ソフトのデータを上手く利用すると効率化も可能です。
お金の不安を少しでも和らげられるのであれば、作る意味はあると思います。
また、毎月の月次の数字を確認しつつ、
業績の良いタイミングで、銀行融資を申し込むことを検討することも必要です。
黒字倒産を防ぐため
黒字倒産、つまり利益は出ているのに、お金がなくなってしまい、
会社が倒産することです。
黒字倒産になる理由は様々です。
ですが、しっかりと業績が良くなっているのに、
お金が不足するということだけは避けたいものです。
こういった事態に陥る前に資金繰り予定表を作成しましょう。
今後の資金の流れがを把握できていれば、
適正なタイミングで銀行融資を受けることができる可能性があります。
利益は出ているので、基本的に業績は好調といえるでしょう。
粉飾決算などがあれば別ですが…。
やはり、大きな原因の1つとなるのが、
将来の数字の確認です。
売上だけを見ていれば利益が出ていて、
問題ないと感じてしまうかもしれません。
会社で重要なのは、やはりお金です。
お金が残らなければ生き残ってはいけません。
そのためにも資金繰り予定表を作成することをおススメしています。
まとめ
今回は「なぜ資金繰り予定表を作るのか!?」というお話でした。
下記の3つのいずれかに当てはまる場合には、資金繰り予定表を作成することを検討しましょう。
- 銀行融資を受けるため
- お金の不安を和らげるため
- 黒字倒産を防ぐため
逆に言うと、資金繰り予定表を作成すれば、
上記の問題を解決できる可能性があります。
資金繰り予定表を作成するには、損益の予定も確認する必要があるので、
会社の経営成績とキャッシュフローを両方確認することができます。
もちろん、作成には手間がかかります。
ですが、この先のことを考えると作る価値はあるかと思います。
数字に強くなれば、銀行と話すときにも、
有利に働きます。
また、作成する労力は、会計ソフトのデータを利用したりと、
効率化をすれば負担を軽減することも可能となります。
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