結論
おすすめは、毎日少しずつやることです。前の日の分を次の日に処理するくらいで十分です。1年分をまとめて入力しても確定申告はできますが、毎日少しずつ片づけておくと、1回あたりの手間も少なく、手元のおカネや納税の見通しもいつでも分かるようになります。
くわしく
確定申告の前に1年分をまとめて入力する方も少なくありません。それでも申告はできますが、いくつか困ることが出てきます。
一つは、思い出せなくなることです。何か月も前の支払いが何のためだったのか、領収書がどこにあるのかが分からなくなり、経費の入れ漏れや、確定申告前の慌ただしさにつながります。
もう一つは、今の数字が分からないことです。利益が出ているのか、手元にいくらおカネが残っているのか、税金はいくらになりそうかが、1年たつまで見えません。
前の日の分を次の日に処理するなら、量はほんの数件で、何に使ったかもまだはっきり覚えています。そのためにできるだけ減らしたいのが、現金でのやりとりです。支払いを事業用のカードや口座振替、振込にまとめておけば、明細を会計ソフトに自動で取り込めるので、毎日の処理は内容を確かめるだけで済むことも多くなります。現金で払ったものは、領収書を見ながら1件ずつ入力する必要があり、領収書をなくしたり、手元の現金と記録が合わなくなったりしやすいからです。
税理士の視点から
経理は、確定申告のためにやるものだと思われがちです。でも本当は、過去の数字をまとめるだけでなく、これからを判断するための道具です。
数字が毎日そろっていれば、「今月はいくらおカネが残りそうか」「来年の納税はいくらになりそうか」が、いつでも分かります。納税の時期に慌てずに済むよう、前もっておカネを取っておくこともできます。
それに、融資を考えたとき、銀行からは最近の試算表を求められることがあります。経理がたまっていなければ、すぐに出せます。まとめてやっていると、そのたびに慌てて入力することになります。
大事なのは、負担にならない程度に続けることです。現金でのやりとりを減らして、前の日の分を次の日に、数分で片づける。それが、一番ラクに続けられるカタチだと思います。
